第1回目の原宿表参道元氣祭り・スーパーYOSAKOI2001が開幕しました。直前までいろいろあったそうですが、何とか無事に始まりました。25日の会場は明治神宮原宿口と明治神宮文化館の2ヶ所でどちらもステージ形式です。高知市の中央公園の会場よりはちょっと小さめに感じました。 出場チームが15なので実質のパフォーマンス時間が短く、正直ちょっと物足りない感じがします。また、間にテレビ朝日(とBS朝日)の番組宣伝が入るので、よさこい祭りを見に来た、という感じもなかなかしません。この辺り、テレビ朝日さんには長い目で見ていただいて、番宣以外にもよさこい祭りを解説したビデオを流すとか、解説者に解説させるとか、チーム関係者でトークするとか工夫していただきたいところです。そうやって東京の方々によさこい祭りを理解して頂ければ、自分達でチームを作ろうという方も出てくるでしょうし、今後の祭りの発展に役立つと思います。巨額のスポンサードをした以上もとを取りたい気持ちは分からないでもありませんが、ひとつ宜しくお願いします。
さて、祭りそのものですが、感じとしては(高知の)全国大会の規模を小さめにしたという感じです。東京のチームは若い人達ばかりで(しかもほとんどが女の子)、パフォーマンスもダンススタジオが結成したという事が一目瞭然です。よさこい祭りを東京版として根付かせていくために今後に期待したいと思います。
(高知から見て)県外からの参加チームもありましたが、人数を揃えるのに苦労された感じです。もう少し本格的なパフォーマンスができればなお良かった。
高知のチームは全部で8チームでしたが、2週間前に行われたよさこい祭りの感動を東京に持ち込んだという印象です。観客の反応も良かったように思います。特に「ドロワーズ」はこんなチームだっけ?というくらい素晴らしいパフォーマンスでした。高知での印象がそれほど強くなかったのですが(私だけかも)、東京の空気にフィットするという意味では今後のスタンダードになる可能性を秘めています。
第一回目というのはいろいろ問題も起こりますが、10年20年と続かせて東京の風情となるように今後の発展に期待したいと思います。また、明日は表参道を通行止めにしてパレード形式のパフォーマンスがあります。今日出場しなかったチームも登場しますし、よさこい祭りの原点とも言えるパレード形式が東京でどのように見えるのか、楽しみです。
スーパーYOSAKOI2001の二日目です。今日は表参道を通行止めにしてパレード形式のパフォーマンスです。13:00〜15:30の間で2時間ほどでしたが、青山通り側から明治通り側にかけて明治神宮に向かって来る進行です。ちょっとした下り坂になっていますが、この坂が踊り子の皆さんにどのように影響したのでしょうか。表参道の雰囲気は何となく追手筋に似ていて、中央分離帯があり両側に欅並木が続いています。今回のパレードは片方の車線のみを使用しましたがチームがとぎれることもなく入ってきますので、高知のよさこい祭りの雰囲気により近い感じになっていたと思います。また1チーム毎の出発ですので、追手筋のように隣り合ったチーム同士で楽曲が混濁することはあまりありません。
昨日出場しなかった「山田太鼓」「京町・新京橋“ゑびすしばてん連”」も参加して、本場の香りを東京に届ける事ができたと思います。観客の皆さんからも「面白かった」という声が聞こえました。
高知ではおなじみの「ほにや、ほにや、ほにやよさこい、踊らにゃそんそん」というフレーズが東京の路上で聞かれるというのは何となく不思議な気がしましたが、フィットしていたと思います。東京でもこのフレーズがおなじみになって行くかも知れません。同様に、「京町・新京橋“ゑびすしばてん連”」の〈商売繁盛シリーズ〉や「山田太鼓」の大太鼓、「十人十彩」の美しい衣装(とパフォーマンス)が来年、再来年と東京で引き続きお目見えできることを期待したいと思います。
また、高知にはこの他にも素晴らしいチームが多数あります。事情が許せばぜひ東京でパフォーマンスして頂きたいと思います。さらには、東京からもこれを受けて良いチームが生まれることを期待します。
ところで、昨年テレビ高知で制作された、「十人十彩」に密着取材したドキュメンタリーがありまして、これが原宿口ステージで放映されました。私はここで始めて視聴したのですが、良いドキュメンタリーですね。すばらしい。その後に開催された表彰式では「十人十彩」が元気賞(最優秀賞)を受賞して、なかなか盛り上がりました。受賞チームは下記の通りです。
元気賞(最優秀賞) | 十人十彩 |
感動賞(2位) | 京町・新京橋“ゑびすしばてん連” |
欅会賞(3位) | アートウェイブ |
テレビ朝日・BS朝日賞(特別賞) | ほにや |
私は“総評”などというものを書くほど偉くはないのですが、一観衆の感想として読んで頂ければと思います。第1回目のスーパーYOSAKOI祭りということで、私自身いろいろ勝手の分からない部分がありました。これは主催される側にとってはさらに大変な作業であったろうと苦労がしのばれます。周辺の混雑や動線の把握なども反省点はあるでしょう。何より観客にとってお祭りは楽しいものでなければなりません。今回初めて表参道の路上でのパフォーマンスになりましたが、観覧する立場からすると最前列はともかく、後ろの方はちょっと苦しかったかも知れません。本当は桟敷席(のようなもの)を設けられればいいのですが、パレード終了後10分で交通規制解除(原状復帰)という状況ですから望むべくもありません。
この東京のSUPERよさこい2001が本場・高知のよさこい祭りのテーストで導入された点は評価したいと思います。つまり、「正調あり、ロック調あり、サンバあり・・・」と形容されるチームのバリエーションをそこそこ東京の方々にお見せできたのではないかと思うのです。「本丁筋」のような正調に近いチームもあれば、個性的な「京町・新京橋“ゑびすしばてん連”」「ほにや」「十人十彩」「アートウェイブ」もあり、また現代的な「ドロワーズ」「Team GET」もある、それが高知のよさこい祭りをこれだけメジャーにし、また活気づけている一つの要素になっています。東京で今後続けていくためにも必要な事ではないでしょうか。
最後になりましたが、このお祭りを主催され、奔走されたスタッフの方々に敬意を表したいと思います。お疲れさまでした。また、現場でお世話になった方々にもお礼申し上げます。さらに、はるばる高知や他の県からいらした踊り子の皆さん、熱い中でのパフォーマンスお疲れさまでした。また来年も楽しみにしております。
なお、原宿表参道元氣祭り・スーパーYOSAKOIは毎年8月の最終土曜日と日曜日に開催予定と聞いています。