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原宿表参道元氣祭り
スーパーよさこい2005

今年で早くも5回目を迎えた原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこい2005ですが、昨年のような天気の問題も無く、まずまずのコンディションで開催されました。また、今年は91チーム(高知から10チーム)が参加し、第1回目の22チームから大幅に増えました。一方で高知市の財政難により、高知から遠征するチームへの助成が廃止されるなど、様々な困難がありましたが、一つ一つクリアしながら祭りを成功に導いたことは関係者の努力の賜物と思います。

例年通り明治神宮での神事の後、奉納踊りが執り行われました。トップは「京町・新京橋“ゑびすしばてん連”」(高知)、続いて「十人十彩」(高知)、「甲斐◇風林華山」(山梨)、「ほにや」(高知)、「原宿よさこい連」(東京)の順でした。昨年の受賞チーム+地元チームという構成です。高知のチームは高知で開催された踊りをそのままに東京でも披露してくれました。観客の方々は必ずしも東京在住の方ではないと思いますが、みなさん感銘を受けた様子でした。特に「甲斐◇風林華山」の凝った演出と、ダイナミックな「十人十彩」には大きな拍手が送られました。また「ゑびしば」と「ほにや」は東京でもすっかりおなじみになりました。この強豪2チームのライバル争いは見応えがあります(当事者は“ライバル争い”という意識は全くないと思います。原宿で両方のチームの踊り子さんたちがにこやかに談笑していますし、お友達関係と言った感じ。“ライバル争い”は見ている側の勝手な思い込みです)。

さて、この後原宿口ステージやNHK前ストリートなどで演舞が始まりました。今年から代々木公園入り口広場が演舞会場に加わりました。私は原宿口ステージ、文化館ステージ、NHK前ストリート、表参道ストリート(28日のみ)を適宜移動しながら取材しました。高知ではこれだけ密集した地域に演舞会場が複数ありませんから、チームを追っかけるのは楽です。また、ステージ型の演舞とストリート型の演舞を見比べてみることもできます。原宿ならではと言っていいでしょう。今年は昨年よりは観客の数が多かったように思います。多分天候のせいだと思います。同時期に都内で「高円寺阿波踊り」(東京都杉並区)と「浅草サンバカーニバル」(東京都台東区)が行われていますので、まさにお祭りウィークエンドといった趣きです。原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこいはわずか5年で東京でも屈指のお祭りに成長しました。
【写真左】ダイナミックな演舞が好評だった「十人十彩」(高知)

さて、注目チームですが、これはあくまでも私の個人的感想なのでご了解下さい(全会場で全チームを拝見することは物理的にも無理で、どうしてもバイアスがかかります)。まず、「舞踊工場」は蛍光グリーンの衣装とバラの花でひときわ異彩を放っていました。音楽を聴いてびっくり。フラメンコのメロディラインでよさこい節なんです。高知でフラメンコを取り入れたチームはいくつかありましたが、逆の発想ですね。セビジャーナスで行けるかも。マドリードのマヨール広場でよさこいをやるとすれば、イントロとして真っ先に呼ばれるでしょう。 「原宿よさこい連」は第1回目から出場の地元チーム。『ぴ〜ひゃら、ぴ〜ひゃら、てんつく、てんつく、そーれそれそれ、お祭りだ〜』という楽曲もおなじみになりました。 奉納踊りを披露した「十人十彩」は原宿で注目の的です。どの会場でも受けが良かったので、「これはグランプリかも」と密かに思っていました。やはりダイナミックな振り付け、男踊りと女踊りのコントラスト、衣装と菅笠、どれをとっても最高の出来になっていたと思います。 「桜(高知中央高等学校)」は初参加。高知で2年連続受賞のチームです。土佐弁のラップが新鮮。 「ほにや」は取材のタイミングが合わなくて奉納踊りと表参道ストリートでしか見られなかったのですが、「踊る人も観る人も一緒に楽しむ」というコンセプトが少しずつ浸透して来たと思います。高知のよさこい祭りのこの距離感は重要なことなんですが、東京でも大切にして頂きたいと思います。 「旭食品」は高知で披露されたおかめとひょっとこのお面、赤い杯を使ったお祭りの振り付け(劇中劇のよう)を見せてくれました。私が勝手に「最優秀インプレッション賞」を差し上げたチームです(何の権威もありませんので。念のため)。 ちなみに、「ほにや」は日中見ると映えるチームになっていました。逆に「旭食品」は夕方の方が良かった。チームの演出がそうなっていた関係もあるのですが、見る時間帯というのも結構大事だったりするんですね。改めて再認識しました。
【写真右】ファミリーで構成される「K-one動流夢」(神奈川)

原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこいには色々なチームが出場します。こういうチーム構成があるのか、こういう演出があるのか、と感心することも多いです。高知でやっている全国大会に何となく雰囲気が似ています。5年ではまだ無理ですが、もう少し時間が経てば、やがて東京の味と言うか、東京のオリジナリティーのあるチームが出てきて、祭りの様子も変わってくるかもしれません。「チームのレベルが上がった」という話を良く聞きますが、このような形でお互いの演舞を見ながらアイディアを練って、イマジネーションを膨らませて、自分たちのチーム作りに活かすというプラスのスパイラルができつつあるのかも知れません。
【写真左】独自の雰囲気を醸し出す「とらっく((社)高知県トラック協会)」(高知)

28日には各賞の発表がありました。各会場で観客の拍手喝采を受けていた「十人十彩」が「元氣賞(グランプリ)」を受賞しました。また、「帯屋町筋」が「感動賞(ロッテ賞)」を受賞しました。原宿で初受賞とは意外です。「帯屋町筋」や原宿には出場しなかった「本丁筋」など、「今年は最高の出来」「今までとはちょっと違う」という声を高知で聞きますが、商店街チームにはますます元気になってほしいと思っています。また、地元の「原宿よさこい連」が「よさこい賞(高知市長賞)」を受賞しました。こちらも初受賞です。やはり祭りは地域密着という部分が無いと全体が浮いてしまいますので、今後とも地道にがんばってほしいと思います。

さて、関係の皆様には引き続きお世話になりますが、来年「原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこい2006」も宜しくお願いします。


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