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原宿表参道元氣祭り
スーパーよさこい2007
今年は103チームの参加があり、高知からも14チームが出場しました。本場高知のよさこい祭りを首都圏で堪能できる、原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこいではありますが、高知と同じくキャパシティー問題も指摘され始めました。第1回の開催からわずか7年目ですが、全てのチームが表参道ストリートで演舞できるわけではないのです。これは、交通規制の問題があって単純に解決できるものでもないだけに、難しいところです。ただ、原宿の場合はNHK前ストリートの環境が良く、ここでの演舞は比較的制約が少ないので、前進型の踊りを見るには格好の場所になっています。
ちなみに、私の場合もちょっとしたハプニングがあって、高知でも注目された『国士舞双』(地区競演場連合会奨励賞受賞)をとうとう一度も見る機会が無かったのです(高知でもタイミングが悪く見ることができていないので、本当に一度も見ていません)。キャパが厳しくなったとき、単に演舞場を増やせば良いというものでもない(チームの移動を考慮する必要があるので)ということかも知れません。
(写真右/地元チームの『原宿よさこい連』)
さて、今年は高知での取材が順調に行きましたが、その流れで、原宿での取材も滞り無く行うことができました。さすがに7回目ともなると、取材する方も慣れてきて、何処にどのタイミングで行けばよいか、勝手が分かってきます。高知のチームを中心に、素晴らしい演舞を見ることができました。
特に、初参加の『なんぼゆうたちユニオンジャック』はインパクトが大きかったのではないかと思います。よさこい祭りの楽曲を紹介する時、「ロック調あり、サンバ調あり・・・」ときて、「演歌調あり」と続くのはこのチームがあるからです。沿道の方も笑顔で手拍子でした。
また、『高知学生(旅鯨人)』は高知の学生パワーを炸裂させていました。高知のよさこい祭りでも県外の学生のチームがインパクトがあるんですが、地元にもこういうチームがあるんです。
人気チームで言えば、『ほにや』と『十人十彩』でしょうか。特に、『ほにや』は高知でよさこい大賞を受賞していて、原宿でも注目されていました。個人的には、『とらっく((社)高知県トラック協会』が印象に残っています。従来よりややアップテンポの振り付けと楽曲で、原宿の空気に合っていたように思います地元のチームでは、『原宿よさこい連』が少々イメージを変えてきました。高知にも全国大会に出場していますが、知名度もアップしています。今年はビジュアル的にも美しくまとまっていました。『ぞっこん町田'98』は見事なパフォーマンスでした。この振り付けを担当された方が、「こういう振り付けをいつか実現したい」とアイディアを温めていて、やっと実現させたということです。『よさこい東海道スーパー踊り子隊フジヤマ組』は静岡県からの出場。よさこい東海道が開催されている沼津市のチームです。私はまだ一度も行ったことがありませんが、県外で最も高知らしい祭りだそうです。原宿で演舞を見て、その雰囲気が伝わってきました。 『早稲田大学 踊り侍』は最近注目しているチームの一つです。学生チームだと、若さを前面に力任せにと成りがちですが、 それなりに見せる振り付けを意識しているように感じます。『日野本丁筋』は東京のチームですが、もちろん基になったのは高知の『本丁筋』です。何故か、江戸の粋と土佐の風流ってつながるところがあります。このチームを原宿で見ていて、全く違和感を感じないのが興味深い。
(写真左/よさこい演歌を披露した『なんぼゆうたちユニオンジャック』)
それにしても、原宿での2日間はあっという間です。特に2日目は、表参道での演舞を見終わったらすぐに表彰式という感じです。撤収の時間を確保しなければならないので、やむを得ないのですけど・・・。高知での後夜祭のように、グランプリだけでなく、受賞チームの演舞が一通り見られるようになればいいなぁと感じています。
さて、その表彰式ですが、『十人十彩』と『京町・新京橋“ゑびすしばてん連”』が早々にコールされてしまったので、会場から驚きの声が挙っていました(この時点で、「表彰状の漢字を間違えた」というネタバレがあったため、グランプリが『ほにや』でないことは分かっている)。次々と受賞チームが発表されていく中、『国士舞双』が審査員奨励賞(ナイキジャパン賞)を受賞した時は、チームの方も涙ぐんでいました。私がこのチームの演舞をとうとう見られなかったのは、ほんとに残念です。そして、元氣賞(グランプリ)に『とらっく((社)高知県トラック協会』が選ばれました。高知で最初にこのチームを見たとき、「これは面白い」と感じた私にとっては、納得の受賞でしたが、調べてみると今回が初受賞なんですね。逆にその方が驚きでした。
(写真右/緑が美しいNHK前ストリートでの『重夢逗』)
色々と勝手なことを書きましたが、スーパーよさこいももうすぐ10年です。色々な人の知恵を借りながら、今後ますます発展していくことを願って止みません。関係者各位のご努力に敬意を表するとともに、私も微力ながらお手伝いさせて頂こうと思っています。
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